京都新聞記事
http://www.kyoto-np.co.jp/fukushi/column/wa/130903.html

亀岡市と京都学園大が官学協同で、市内のシニアを対象にウオーキングと体操による体力の維持について断続的に調査研究を実施していた。調査に協力した人から、「研究事業が終わっても運動を続けたい」という声が上がり、東田さんら有志が研究事業に携わっていた吉中康子教授に指導を依頼し、自主的に結成した。最初は10人余りだったが今は常時30~40人が集まる。

 取り組む体操は、応用健康科学が専門で介護予防や体操に詳しい吉中教授のオリジナル。童謡メドレーからヒップホップまで多様な音楽に振り付けたリズム体操を、5、6曲組み合わせて構成している。生活習慣病や筋量減少の予防、持久力強化、脳トレーニングの動きなどが盛り込まれ、体操の「組曲」のよう。1年ごとに内容が変わり、メンバーは毎年新しい「組曲」で全身をくまなく動かしている。

 自分たちの健康を目的に集まったグループだが、メンバーの活動が健康づくりの輪を徐々に広げ始めている。
 近所の人にちょっと勧めてみる人もいれば、一歩踏み出して、11年度から市民対象に始まった「介護予防サポーター養成講座」を受講し、シニアの健康づくりの手伝いをする人も出てきた。講座では、高齢になっても元気で自立した生活を送るための栄養の摂り方や口腔(こうくう)ケア、健康体操などを座学や実技で学ぶ。グループ内には17人の修了者がいて、東田さんもサポーターの一人。「元気な人が増えればいい。できる範囲で手伝おう」と、地域の老人クラブやサークルなどで体操や食生活について学んだことを伝え始めている。